【骨折】頸髄損傷者の意外と大変な骨折日記 ~1~
こんにちは!
車いすユーザーのカクテルです。
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今回は、骨折を誤診された話の続編です。
自分が思ってる以上にこの骨折には苦労させられて、改めて「痛くないから骨折くらい~」と甘くみてはいけないと思いました(笑)。
前回の話がまだの方はコチラもどうぞ↓↓↓
大きな病院に電話
紹介状をもらったので、とりあえず大きな病院に予約電話をすることに。
予約専門ダイヤルでは「予約の割り込みはできないから結構待つ」と言われたのですが、病状を話したら一変。
「明日来れますか?」
「え? でもすぐは空いてないんですよね?」
「一番最後の時間にはなりますが。だって、骨折してるんですよね?」
とりあえず予約の割り込み?をさせてもらえるほど、緊急度は高かったようです(汗)。
母の図画工作が始まる
脚の付け根から脱臼するのではないかと思うほどシーネが重すぎて、何も支えがない状態で10分も放置すれば、痛いのか冷や汗が止まらなくなってきます。
ひとまず車いす業者に何か足置きのようなオプションが無いか問い合わせるも「ない」と言われ……(汗)。
仕方ないので母が段ボールやら板を家の中から集めてきて、簡易フットレスト作りに勤しむことになりました。
いろいろ試行錯誤した結果、段ボールで三角形のボックスを作って、その上に脚を乗せて、車いすのフレームに三角巾を縛ってハンモックのようにしてフットレスト代わりにし、足底を支えるという病人感溢れる仕様に(笑)。
結構恥ずかしいので、できれば通常通りのフットレストに足をつけられるようなシーネにしたいと病院でお願いしようと心に決めたのでした(笑)。
いざ、大きな病院へ!
やっぱり長いこと待たされました(泣)。
結果的には、オペはせずに自然治癒で経過観察。異変に自分で気づけないので、週1でクリニックにレントゲンを撮りに行き、異常が無ければ月1で大きな病院に通院とのこと。
オペをしない理由としては、場所的に出血量が多くなるから違うリスクが生まれるので、今の状態でくっついてくれればそのほうがいい……ということでした。
経過観察中に状況が変わったらオペに変更もあり得る状況ですが、とりあえずオペは免れました。ホッとした反面、数日で脱臼騒ぎなのにこの生活を2カ月以上は確実にする現実に絶望します(笑)。
「先生、シーネは膝下からにできないんですか?」と私が聞くと、
先生は「骨がズレる可能性が高くなるから今の長いシーネが一番」と言います……。
しばらくゴネてみたけど、やっぱり駄目でした……(苦笑)。
すべてにおいてやる気を喪失
骨折は痛くないのに、骨折を保護する固定具の重さで過反射が出て体が悲鳴を上げるという、なんとも言えない状況に疲れ、
脚をベッドに上げて休憩しようとするも、シーネが重すぎて自分で上げられないことに気がつき、ということはいつも一人でしている起床・就寝のベッド移乗もシーネが外れるまで手伝ってもらわなくてはならない不自由がプラスされ、
脚が前に出ている分、デスクに向かっても壁に脚が当たってデスクに近づけず、PC作業がままならないことに気がつきます。
それでも斜めにデスクに入って経過報告などで会社に連絡はしており、休む気は全く無かったのでどうしようか考えていたら、会社のほうから「傷病手当も出るし、お休みされてはいかがでしょう?」と提案されました(笑)。
お風呂支援ではシーネが濡れないように細工するためにいつもより時間がかかってしまうし、痛くないといっても体は骨折のダメージを負っているので疲れやすく、やっぱり安静にしてたほうがいいかな……と思い直し、素直に長期休暇をいただくことにしました。
まとめ
全然思うようにいかない骨折生活の始まりでした。
前回の骨折は足首あたりで、生活もほとんど平常通りだったもので、今回も同じだと思っていたのに大違い。
そこでまた「あ、それほどの出来事なんだ」と改めて実感しました(苦笑)。
今でも健常の頃よりはかなり不自由なのだけど、事故に遭って入院した頃から考えると自立した動作はいくつもあって、それが少しでもまた他人の力を借りなくてはいけないとなると、ものすごくストレスに感じてしまうので人間って不思議です。
家族やヘルパーさんなど、いろいろな人に負担をかけていることも負担だし、思うようにいかないことも辛いし、でも骨折したのは自分だし、でも私のせいじゃない……と思いたいけど結局は自分の判断の甘さが招いた事故だし……当たりどころが無くてイライラ(泣)。
おまけにこれから暖かく過ごしやすい陽気になるっていう時期に骨折してしまって、シーネがある間は勿論、外出なんてできません。
1年を無駄にしてしまった気分で、もう私のメンタルはどん底(笑)。
なーーーんにもする気が起きなくなり、ストレスのせいかニキビが最高潮に増えてしまい、さらに気分が下がるという悪循環……。
しかし、それだけでは終わりません。
落ちるところまで落ちたら、治ったらすぐ動き出せるように、いろいろと計画を立て始めます……。
それはまた次のときに!
最後まで読んでくれて、有難うございました♪
cocktail