【駅員シリーズ】「あの……添え木なんてないですよね?」駅員さんをテンパらせた話(笑)
こんにちは!
車いすユーザーのカクテルです。
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今回は、以前の記事で話題にした、過去に駅員さんをテンパらせた話をしようかと思います。
過去記事はコチラ↓↓↓
活発に出かけていた数年前
とある講座を受けていた数年前。
いつものように電車で移動しておりました。
1回乗り換えをしなくてはならず、いつもと同じように長い通路を駅員さんに案内してもらいながら、電動車いすで走ってついていっていたのですが……
駅員さんの歩く速度が速い……!
その駅での案内は、いつ行っても駅員さんの足が速くて……(笑)。
私が外に1人で出掛けるときは『簡易電動車いす』という、手動の車いすに電動ユニットをつけた車いすで移動しています。重さは約30キロ程度。5段階式の最高速度が6km/h。健常者と並走すると、健常者は小走りや早歩きをしないといけないくらいの速さまでスピードを速めることができます。
その電動車いすを最速にしても追いつかないくらい、駅員さんはどんどん進んでいくので、ついていくのに毎回必死で(笑)。
道がアスファルトやタイルなど、少しでもガタガタと振動がくると、フットレストに乗っている脚が落ちてしまってつま先を引きずってしまうので、1人で移動しているときはちょくちょく止まって脚を元に戻すのですが、駅員さんの営業妨害をしてはいけないと思い、乗り換えのホームに着くまでは脚を放置してもいいか……と……
思ってしまったのが、最悪な選択でした。
改札で変な音がした
エレベーター前にある改札に入るために旋回したときに、改札の入口と自分の車いすの間に、落ちて投げ出された足先が挟まっていることに気づかず、私は改札に入っていこうとしました。
ベキッ
聞いたことない変な音が下半身からして、体中に一瞬、ぞわっと鳥肌が立ちました。何か異常がないか周囲を確認したら、足の甲あたりが挟まっていた!!
焦ってバックして、脚を直して急いで改札内に。
エレベーターに乗ってホームに着いたとき、足元をもう一度確認しましたが、フットレストに乗せた足のつま先が、心なしかいつもより外側に向いている気が……?
そうは思ったけど脚の感覚なんて無いので痛みなども全く無く、鳥肌が立ったのも一瞬だったので、とにかく講義に間に合わなくなるから目的地に向かいました。
寒がりだけど、それにしても異常に寒い
無事(?)に講座に間に合って講義を受けている間、面倒で上着は脱いでいなかったし、室温も結構暖かく設定されていたはずなのに、やたら寒い。
筆記があまり得意ではないので、授業は録音とスマホに打ち込みで板書していたのですが、震えで押したいキーが押せない(笑)。
なんかおかしいな……もしかしてさっきのベキッて音は……いやいやまさか……
と、震えながらも葛藤(笑)。
ランチ会に参加するもスプーンが持てない
講義のあとは決まってランチ会があり、事前に参加を決めていたので取り敢えず参加することに……。
以前、ネイル記事でファイルの持ち方を紹介しましたが、その要領でスプーンも持ち、食事をしています。
でも相変わらず手が震えているので、食べ物がすくえず、カンカンカンカンカンカンカンカンと皿に打ち付けるという惨状(笑)。
これはやっぱりおかしいかも……と早々にランチ会を後にし、本当はそのあとも別件で違う場所に移動しなければいけなかったのですが、駅ナカに行く前に親に電話して相談してみることに。
親「どしたー?」
私「あのさー……足をね~……挟んで悪寒が止まらないんだけど……骨折かなぁ……?」
親「はぁ!? どこでやったの!?」
私「改札」
親「はぁ!? 改札でどうやったら足挟むんだよ!?」
本人もどう説明していいか分からず、親も勿論理解できず。
親「地元駅で拾ってやるから今すぐ帰ってこい(怒)!!」
ですよねーーーー(汗)。
『何言ってんだコイツは』と言いたげな呆れ口調で帰ってこいと言われ、「もし骨折だったら電車の振動も危険だから、駅員さんに試しに添え木あるか聞いてみなよ」と親に提案されるも、恥ずかしいと断る私(笑)。
すると「そんなこと言ってる場合じゃないだろう」とキレられる(笑)。
添え木あるか聞いてみた(笑)
取り敢えず普通に電車に乗り、振動を体験して「うーーーん、ちょっと微妙かなぁ……」と思った私は、骨折したであろう乗り換え駅での案内中に、駅員さんに話しかけてみた。
私「あのー……骨折してるかもしれなくて……添え木とか、固定する応急処置的なモノってあったりします?」
駅「え!? 骨折!? 添え木!??」
骨折しているという車いす女は痛そうにもせず、平然と淡々と聞くものだから、駅員さんはメチャクチャ驚いた表情で、取り敢えず同僚に電話で連絡(苦笑)。
そして電話を切って私に向き直り、
「骨折してるなら、電車乗らないで病院行ったほうが良くないですか……? 救急車呼びますし、来る間は救護室に待機してもらって……」
ごもっとも……!!
でもそこは地元から離れていたので、ここで搬送されると親に病院まで迎えに来てもらうのが大変……と考えた私は拒否(ちなみに応急処置の添え木はなかったようです笑)。
「あーー……じゃあこのまま帰ります。すみません(笑)」と言うと、「本当に大丈夫ですか!? 無理してませんか!? せめて休んでいかれますか!? だって骨折してるんですよね!??」と駅員さん終始テンパりっぱなしで、添え木発言が申し訳なくなった……(汗)。
何とか早めに電車の案内をしてもらって、地元駅まで帰ることに。
電車の中で、『そういや障害者になってからすっかり忘れてたけど、骨折ってわりと事件なんだな……小さいときに腕を骨折したときは痛さで気が狂いそうだったしなぁ……』とぼんやり思いました。
痛みを感じない後遺症って、気楽なようで意外といろいろ大変(疲)。
まとめ
以上が駅員さんをテンパらせた話でした。
いや~、痛みを感じないって命に関わることもあって結構大変なのです。
でも痛くないから、震えは止まりませんでしたが、普通に電車に揺られて帰りました(笑)。
因みに、駅からは車で病院に直行。
結果的に読み通り骨折していた(上は見にくいが2カ所)のですが、ヤブ医者に誤診され5日間くらい固定せず過ごす羽目になります(苦笑)。
すぐに病院に行った意味……
それも今度書けたらと思います……(-_-;)
最後まで見てくれて、有難うございました♪
cocktail