車いす女子?のゆるーいブログ

気づいたらアラフォーの車いすユーザーが、頑張らない程度にライフハックや人生観を綴るブログ

MENU

【火傷・流血・骨折・褥瘡】感覚のない体との付き合い方

こんにちは!
車いすユーザーのカクテルです。

詳しいプロフィールはコチラをご覧ください。

 

「感覚が無い」と言っても、実際にはどういうことか分からない方が多いのではないかと思い、今回は感覚が無いことで起こった、私の体験を綴っていこうと思います。

感覚が無いとは

『感覚が無い』とひと言で言っても、たぶん障害者一人一人でまた感じ方は違うと思います。

 

私の場合、皮膚をつらないくらいの力(筆でなぞるとか)で表面を撫でられると、全然分かりません。だけど、感覚が無いはずの部分でもトントンと叩かれたりすると、分かります

 

それは何故か?

 

それは『骨や内臓に響くから』です。

 

この言い方が正解なのかもよく分からないのですが、皮膚では感じ取れなくても、何らかの振動で感知できたりします。

 

でも内臓に感覚があるのかと言ったら無いので、感覚がマヒした部分に起こる『腹痛』『胃痛』『生理痛』などの痛みを一般的な痛みとして認識することはできません

 

骨折も同じです。全然痛くも痒くもなかった話を以前、書きました。

それがコチラ↓↓↓

そこがまた、楽なような~面倒のような~って複雑なところです。

感覚が無いなりに気持ち悪い

車いすに座る姿勢でも、何処か曲がっているように感じるときがあります。自分で直せない場合、周りの人に「何ミリずらすような気持ちで動かして」とお願いするのだけど、本当にその微妙な差で居心地の良さが変わります!

 

結果的にやっぱり、居心地が悪いときは座面に対して平行に座れていないことが多く、片方のお尻に重心が寄っていたりします。

 

感覚ないはずなのに「そこはいっちょ前に気持ち悪がるのかお前は」と、自分で自分の体にツッコミを入れたくなります(苦笑)。

 

自分の繋がった1つの体なのだけど、まだ話せない赤ちゃんと常に向き合っている感覚です。

 

何処かに違和感があっても、「直して!!」と体がサインを出すだけで、それがどの部分で何が起きているかまでは教えてくれないので、目視で探すしかないのです。

 

だから自分の体だけど、感覚が無い部分はどこか他人事です。

違和感は全部、鳥肌・血圧の上昇・発汗で出る

不思議なもので、感覚が無くなった人には『過反射(自律神経過反射)』として、違う伝え方で体の異常を表してくるようになります。

 

ちょうど分かりやすいものがあったので添付しておきます。

http://www.rehab.go.jp/beppu/book/pdf/livinghome_no25.pdf

(出典:自律神経過反射の対処法)

 

私の症状は主に、『頭痛・発汗・血圧上昇・動悸・震え』です。

 

お腹が痛くても、骨折していても、火傷や流血していても、ぜーーーんぶ同じ症状で異常をお知らせしてくれるので、探すのが大変(;´Д`)

 

見つけて問題解決するまではずっと症状が続くので、頭は割れるように痛いし、震えが止まらなくて動きたいように動けないし、心拍上がって苦しいし、疲労感がヤバイです。

 

でも、お知らせしてくれない場合もあります。なぜか平気だったパターン。

 

これが厄介で、褥瘡(床ずれともいう)などは気づかないで悪化する典型的な病気なので、車いすユーザーの天敵です。

私の今まで驚いた怪我遍歴

シャーペン切り裂き事件

指が動かなくなったので、自助具でシャーペンを使い、ノートに文字を書いて練習していた私。シャーペンすら重たくて、プルプル震えながら練習していたのですが、気がついたらノートにさっきまで無かったはずの赤い汚れが……。

 

使っているのはシャーペンだから黒しか出ないはずだけど、気づいてなかっただけでこの汚れは前からあったのかも……と思い直して練習を再開したら、赤い汚れがスタンプのようにどんどん増えていくからビックリ!

 

そこで手を見てみたら、手のひらの側面(紙を押さえるほうの接地面)に、シャーペンの芯を刺したうえにピッと外に向かって引っ張ったような傷があり、指紋の流れに沿って裂けてました……(汗)

 

「これ、絶対痛いやつじゃん……」と思ったけど、感覚無いから気づかなかったです。

熱湯滝事件

車いすユーザーなので、よく太ももの上にモノを置いて移動するのですが……。

 

ある日、熱湯が入ったマグカップを直置きで移動し、弾みで倒して滝のように太ももの間を通って床へ流れていきました。

 

流れた瞬間、「熱い」とは感じないけど、ぞわあぁぁぁ……っと盛大に鳥肌が立ちました。

 

すぐズボンを脱いで見てみたら、お湯がどこを伝って流れていったかしっかり分かるような見事な火傷をしました(苦笑)。

 

ナメクジみたいな形の水ぶくれになって、破れてグチャグチャになって、10年くらい経った今でもくっきりと痕が残ってるけど、一瞬の鳥肌のみで、じんじんして痛いだろう期間も全然何も普段と変わらない感覚で生きてました(笑)。

 

でもその火傷以降、「常にトレーを持って移動しなさい!」と親に怒られ、滑り止めをつけたトレーが与えられました(笑)。

おなじみ骨折事件

先ほども記事を貼った骨折。実はその前にも反対の脚を折ったことがあるのだけど、どちらのときも「アレ? ヤバかったかな?」くらいの感覚。

 

レントゲンで見てみるまで確証はなく、でも激痛ポイントがあるみたいで、足をそのポイントに持っていくと、鳥肌が立っていました(笑)。よっぽど痛かったんでしょうね~。

 

因みに、「骨折したら異常で熱発するから気付くよ」ってよく言われていたのですが、私は全然熱が出なくて。熱が出ないタイプもいますよ~って語ると驚かれます。

車いすユーザーの悩みの種『褥瘡』

私は痩せていることもあって、特に骨が出っ張りやすいので褥瘡になる可能性は高いです。これまで褥瘡でオペを5回くらいしています

 

本来なら15分に1度は体勢を変えて同じ部位に体圧がかからないようにする必要があるのですが、仕事だったり、何かに集中して忘れてしまうと、あっという間に褥瘡ができてしまいます。

 

ものすごく小さな傷でも一度作ってしまうと自然に治しづらく、中で膿んでしまったりするとオペをしない限りほぼ治りません。

 

オペをしない場合、患部に圧力が少しでもかかると傷が悪化していくので、本当に小さいうちに寝たきりで患部を体圧ゼロの状態にして1週間過ごすなど、周りにもいつも以上に迷惑をかけるけど(これが精神的に本当に辛い)、それくらいの対策をしなければなりません。

 

ドクターストップがかかるまで褥瘡と共存して生活する人もいるのですが、私の場合は小さめの傷でも冷や汗が止まらず動悸もすごくて、日常生活が送れなくなって病院に行きました。

 

すると医師に、「オペしなくてもいい大きさだけど、治すなら寝たきり生活じゃ治らないレベル。共存できるならオペしなくてもいいけど、どーする?」って涼しい顔で言われ、「共存できないから来てるんだしオペするしかないじゃん(怒)」と怒り任せで怖いグロテスクなオペ画像のプレゼンを見て、オペの日取りを決めた思い出があります(苦笑)

 

でも傷ができる前の痛いだろう段階では全く過反射が起きてくれないので、そこが厄介すぎる……。

まとめ

以上、感覚のない生活について綴ってみましたが、伝わったでしょうか……(笑)?

 

ここ最近は火傷が多い私ですが、少しでも傷を作らないように気をつけて生きなければ……と思ってはいます(汗)。

 

体圧を分散させることを『除圧(ジョアツ)』というのですが、ついつい忘れてしまうので、気をつけて除圧して褥瘡だけは作らないようにしたいです……!

 

一回オペ入院すると、寝たきりでだいたい3カ月とかかかるんですよ。ものによっては2段階でオペしなきゃいけなかったりして。その間ずっと寝たきり生活していると、今度は寝たきり姿勢で血圧が安定しているので、車いす生活に戻ることが困難になります(人による気もする)。

 

私の場合は元の血圧が低いので、ベッドを起こして頭が上がっただけで失神足をベッドから下ろして失神車いすに乗って失神……みたいな、車いすに乗るリハビリがすごく大変なのです……。

 

だから、なるべく寝たきりは避けたい(切実)。

生きるって大変。。

 

 

最後まで読んでくれて、有難うございました♪

cocktail