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風邪は大病!? 頸髄損傷には死活問題な病気【後編】

こんにちは!
車いすユーザーのカクテルです。

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今回は、健常者にとっては大したことない『風邪』が、頸髄損傷者にとってはいかにヤバイ病気かというお話が、あまりにも長くなってしまったので後編です(笑)。

 

因みに【前編】がまだの方はコチラもどうぞ↓↓↓

風邪体験を語る【後半】

では、続きいってみよー!

風邪症状・3回目

あれから、何年も風邪をひかずに過ごせていた私。冬に家族で温泉旅行に行きました。

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(イメージ)

家ではヘルパーさんの介助で、窓も閉めて熱めの湯船に浸かり、冷えないように浴室で体の水分を拭き取り、脱衣所ではすぐにタオルに包まる徹底ぶり。

 

でも旅行中は家族に介助してもらうので、あまり注文はつけられません……(汗)。温泉は時間制で借りられる内風呂でしたが、窓が少し開いていました。窓についても、水滴についても家族に伝えましたが、「そんなことしなくても大丈夫だろう」と言われてしまえば、家族は無償でやってくれているので、それ以上は何も言えません(苦笑)。窓も開いたまま、水滴も取ることなく、温まったはずの体がすっかり冷えながら出ました。

 

翌日、帰りの車のなかで「なんか喉が痛い……」と始まり、風邪をひきました(笑)

 

このときも喉の炎症を悪化させないように、のど飴や加湿など対策をしつつ、過去のブチ切れ事件があったので、早々に病院で抗生物質をゲット!! 1カ月かからないくらいで治すことができました(それでも3週間はかかったはず)

 

因みにそのあとまた温泉に行ったときは、窓も閉めて水滴も取ってくれました(笑)。

風邪症状・4回目

やっと風邪が治ったと思われた頃、一人暮らしのきょうだいが「少し風邪気味なんだよね」と言いながらも帰省。まんまと移りました(汗)しかも家族内で私だけ(笑)。たぶん周りの元気な人たちにとっては風邪かも分からないくらい微妙な体調不良程度の風邪に、私のような呼吸筋の弱い障害者が感染すると、大事になってしまうのでしょう……。

 

この4回目の風邪は3回目のすぐあとなので、実質2カ月間、風邪と闘う羽目に……。排痰などのコツは掴んできていましたが、毎日一日中ずっと2カ月間は、さすがに疲労困憊。

 

意外なことに、1回の咳で約2kcal消費するといわれています。「たった2kcal」と思うかもしれませんが、単純計算で1分間に4回、ゴホンゴホンと咳込むペースが30分間続くと、240kcal消費します。

例えば体重60kgの私くらいの年齢である男性が、激しい運動にみえるボクシングのスパーリングを30分間したら、消費カロリーは約230kcalといわれています。

 

咳とスパーリングがほぼ同じ運動量だと考えると、すごくないですか……!?

きょうだいのことを恨みそうになりましたね(笑)。

初・インフルエンザ

中学生以来、かかったことのないインフルエンザ。

「私、なぜかインフルだけはかからないんだよね~」なんて言っていた年に、見事にかかりました。ナメたこと口にするんじゃなかった(笑)

 

3日連休があり、1日目と3日目に出掛けていました。どうやら1日目のどこかで感染し、3日目の遠出先で発症(後日かかった病院で言われた)。車で(しかも高速使って)2~3時間離れた大型ショッピングモールへ遊びに行き、お昼前まで全然いつも通りでした。

 

買い物をしていたら、急にズドンッッと体に何かがのしかかるような重みが……!! そのあとみるみるうちに体の節々が痛くなっていきました(汗)

 

でも急にくる体の痛みって、他の頸髄損傷者はどうか分かりませんが、私はよくあります。知らず知らず寒さで体を強張らせていて、ずーっと筋肉が緊張状態だったりすると、筋疲労でよく同じような状況になります。そんなときはロキソニンを飲んで対応する場合もあり、今回も携帯していたロキソニンを服用。

 

しばらくしたら、なんか良くなったような気がする……?

 

と、思って普通に遊んで、帰りにイルミネーションなんて見に行っちゃったりして(笑)。「車から降りて見よう」と言われたときは正直、外は寒いし怠くて動きたくなかったのですが(乗り移りも全介助のくせに笑)、出ちゃえば不思議と寒くなくて、むしろ快適(?)

 

「今日、そんなに寒くないな~!」なんて思っていたら、熱が出ていたようです(爆)。

 

因みに私は体質なのか不明ですが、滅多に熱が出ません。今までの風邪4回も、熱は出ませんでした。何なら過去に褥瘡(ジョクソウ)や骨折という、体が異常を教えるためにまず発熱するだろうと言われている事態に陥っても熱は出ませんでした

 

帰宅したのは0時頃。さんざん遊んだ3連休最終日。

もんのすごく怠い。今すぐ突っ伏したい、寝たい。でも上着脱がなきゃ。外行きの服から着替えなきゃ。でも怠い。家族に助けを求めようかな……? でも状況的に怒られそうでとても気まずい……(苦笑)。メイクも落とさなきゃ……。でも怠い。寝たい。仕事の準備もしなきゃ……。でも怠い!!!(揺れ動きすぎる私の心……笑)

 

気まずさが勝って、何とか自力でこなし、ベッドに入って翌日。たまたま訪問看護師が来る日でした。いつもの流れでバイタルチェックをして、看護師さんがひと言……

 

「熱38℃あるけど、大丈夫!?」

 

うすうすおかしいとは思っていたけど、やっぱり熱ありましたか……(笑)。

でも咳もないし、ボーっとして関節痛があるくらいで、いつもの風邪より楽なのだけど……と看護師さんに伝えると、「インフルの恐れがあるから、病院に行ったほうがいい。できれば今から」と言われます。

 

「えーーー、家族に連れていってもらはねばいけないから、体調不良がバレるじゃんーー!!」と、小さい子でもしないような謎の駄々をこねてみるいい大人(笑)。

 

しばらくして腹をくくり、家族にお願いして病院へ。

綿棒の検査をして待つこと数分、すぐ診察室に呼ばれインフルエンザ確定~

 

風邪くらいなら支援に入ってくれるヘルパーも、さすがにインフルエンザとなると入ってもらえません。連絡をして1週間の支援をお休みにし、家族に大量のスポーツドリンクを買ってきてもらい、1週間寝倒しました。

 

周りから「インフルエンザじゃ辛かったでしょう……」と言われるのですが、不思議なことにものすごく楽でした(笑)。

 

幸い咳も痰も出ず、熱が出てくれたおかげか体がウイルスと闘ってくれている感じがあり、処方された薬もしっかり飲んで、水分はしっかり摂って、あとは爆睡。「どんだけ寝るの?」って思われるほど爆睡。私が静かすぎて、たまに家族が「死んでるのではないか……?」と不安に思って様子を見にくるも、お構いなしに爆睡(笑)。目覚めても痰が詰まることはないし、快適でした(笑)!

 

そして1週間後には完治!!

風邪なら1カ月かかることを考えたら、インフルエンザのほうが軽く思えるほど……!

でもたまたまそういう症状だっただけで、ラッキーだったのかもしれないですが、「こんなに早く治るなんて!」と感動すらしていました(笑)。

 

あ、因みに1日目も3日目も遊んだ友人たちは、誰一人インフルエンザにかかりませんでした! なぜ……

現在・新型コロナに怯える

ただの風邪で何度も死にかけ、大変と言われるインフルエンザで快適な生活を送った私

 

年齢のことを考慮しても、呼吸器の弱い障害者ということを考慮しても、新型コロナウイルスにもし感染した場合、どんな反応が出るのか未知……。

 

前にも書いたように、きっと私はエクモのお世話になると思っています。

ただでさえ手術痕だらけなのに、これ以上いろんなところに穴を開けたくもないし、そのまま死ぬ可能性も大いにあります。

やっぱりリスクのある飲食店には怖くて行けないし、屋内施設ですら怖いです。

 

何より、どこかへ行ったとして、それから発症するまでのタイムラグが結構あるので、1週間ほどビクビクしながら生きるのが私の性格上無理で、よっぽどのことではないと出ていけません……。

 

コロナについての過去記事↓↓↓

やりたいことはたくさんあるのになぁ……。

緊急事態宣言は明けるようですが、それでまた感染者が増えるのは嫌だなあ……。

 

周りの障害者は、こんな世の中でも結構普通に出歩いているんですよね~。

それで元気な姿を見てしまうと、「自分も大丈夫なのではないか……?」と思ってしまうのだけど……悩みどころです。

 

いつになったら、気兼ねなく出ていけるときがくるのでしょうね……。

 

 

最後まで読んでくれて、有難うございました♪

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